2008年2月14日木曜日

電動ラジコン ブラシレスモーター

現在ラジコン模型で使用されている電動モーターには、大きく分けて2つの種類が有ります。一つは長年使用されてきた「マブチモーター」などに代表される「ブラシモーター」。もう一つが、近年急激に普及が進んできた「ブラシレスモーター」です。通常ブラシモーターでは機械的にプラスマイナスを反転させ、流す電力で出力をコントロールします。

当然ブラシとコミュニテータと言われる部品には接点があり、摩擦が生じておりますので有る程度の寿命が有ります。モーターの構造は部品点数が多く複雑ですが、コントローラは比較的簡単な構造です。ブラシレスモーターは、その名の通りブラシが有りません。構造的には3相の交流モーターによく似ております。

そのため構造的には比較的簡単で部品点数も少なく、摩擦点は軸受けのみでブラシモーターに比べ寿命が格段に長いのが特徴です。また、摩擦も特に少ないので、効率が良いことも上げられます。コントローラーはその逆で、ブラシモーターの機械式に対し電気的にプラスマイナスを反転させておりますので、構造が複雑です。簡単に言うとコンピューターで制御しています。

近年急激にブラシレスモーターの普及がラジコンに進んできている理由には、ブラシモーターに比べ出力が同じサイズでも高くすることができる、また、消費電力が同じ出力の場合低く、効率が良いことなどにより、搭載する電池やモーターが軽量になるため、とても飛行するラジコンに関してはたいへん有利になります。

ブラシレスモーターの種類としては、現在市販されている物ではモーター内部のコア部分が回転する一般的なブラシモーターと同様な「インナータイプ」と呼ばれている物、及び、モーターの中心部のステーターと呼ばれている部分に巻き線が巻かれ、それは回転せずに外側の管に磁石が取り付けられ、その部分を回転させる「アウタータイプ」という物が有ります。使用するためにはブラシレスモーター専用のコントローラーが必要です。