2007年11月21日水曜日

ラジコンヘリの各種セッティング

アイドリングが3000rpm程度で安定し、スローから中速にスムーズにつながるようになれば、慣らしは終了したものと考えています。慣らしをしても安定しない時は、もう少し飛行させながら様子を見るようにしています。また、飛行させながらの慣らしはあまり負担のかかる飛行(ループなど)は避けるようにします。また、エンストも避けるべきです。だからと言ってニードルを閉めこんでも良いと言うわけではありません。よく、「ニードルはピークから2コマ」と聞きますが、ピークから2コマではまだまだピークです。ニードルを締めていき、ピーク?と思った位置から1/5ほど開いて丁度良い感じです。

ホバリング調整をするために、先に調整を済ましているのですが、メインニードルを調整する際に必ずかかわってくるのが、メインローターのハイピッチです。このメインローターのハイピッチによって多少変わってきます。手早く調整をするために、メインローターのハイピッチを先に決めます。といっても実際に使うピッチよりも1度ほど低めのピッチを設定します。キット標準のSFメインブレードの場合は8度くらいが良いと思います。そして、この少し浅いピッチでニードルを合わせます。

ヘリを風上からダイブさせて水平飛行をして、エンジンの回転が上がりきらない位置にニードルをセットします。(水平飛行は200メートルほど行ってください、短い距離だと調整が難しくなります)次に、エンジンの回転が少し下がったかな?と感じるまで、メインローターのピッチを足していきます。これでOKのはずです。上空の調整をするとき、燃料タンクが満タンの時は、ニードルが濃くなり、燃料が少ないときは、薄くなります。

F3Cをする場合、燃料タンクが満タンのときはホバリング、半分位で上空を飛びます。だから、満タンの時に、上空を元気良く飛ぶ必要も無く、燃料が少ないときに、気持ち良くホバリングする必要もないのです。と、考えるとエンジンの調整も意外と楽になるものです。ちなみに、ニードルコントローラーを付けると調整がずいぶんと楽になります。メインニードルを2回開きます。中速ニードルを3回開きます。スローニードルは今のところ触らなくて良いです。ホバリングでスロットルが50%開くように調整しておきます。6万円台で買えるのは確かに魅力だし、60ヘリを手軽に味わえるようにしてくれた功績は大きいと思います。

2007年11月17日土曜日

ラジコンヘリの入門練習

ラジコンヘリの入門練習には、「少しでも上手になろう」という強い意志が必要です。途中で投げ出してしまえば何も残りません。ある意味「決意」が必要です。最初は「ホバリング」です。具体的なホバリング目標を決めて練習することが大切です。最近は優れたシミュレータが多く発売されています。実際のヘリを飛ばす時間がなかなか取れなかったり、天候などの具合で飛行が出来ない場合、とても効果的な練習になります。

1日5分でも10分でもテーマを決めて練習することで上達の速度は速くなります。出来る限り自分の機体に合わせたセッティングをするようにしています。例えばスカディ37を持っていて、シミュレーションで90の機体で練習してはいけません。ヘリを飛ばして家に戻ったらシミュレーションをして同じ感覚になるように調整することが大切です。是非シミュレーションを有効活用しましょう。

ジャイロ(gyro)とは回転・円を表す言葉です。一昔前のレートジャイロはモーターの回転を用いてジャイロ効果を得ていました。ジャイロはヨー軸(テール)の安定のために用いられています。現在は「ピエゾ素子」(ピエゾ圧電効果)を用いたものが主流でヘディング・ロック(テール・ロック)といってヨー軸のズレを補正する機能を持ったものが一般的になりました。

取説も難解な用語が並びあまり判りやすいとはいえません。試行錯誤しながらセッティングしているフライヤーが多いようです。電動の世界では、技術の進歩は日進月歩です。ニッカドは基本的には完全に放電しても差し支えないのですが、これはあくまでも単セル(1本=1.2v単体)でみた場合の話しです。電動プレーン用のニッカドパックは通常複数本のセルが直列に接続されています。8.4vのニッカドパックの場合は7セル=7本のセルで構成されていますが、この7本の各セルは特性にそれぞれ微妙なバラツキがあり、満充電の状態から完全に放電するまでの時間にも微妙な差が存在します。

すなわち、モーターを接続して1つのパックとして放電を開始しますと、7本のうちまず最も放電時間の短いセルの放電が終了(電圧=0v)しますが、他のセルはまだ放電が終了していないので、バッテリーパック全体としてはまだ電圧>0 であるため、モーターは回り続けます。この状態でさらに放電を続ける(モーターを回し続ける)と、最初に放電が終了したセルは放電が終了しているにもかかわらずさらに放電をさせられることになりますが、このとき転極(ニッカドのプラス極とマイナス極が入れ替わる現象)という現象が発生します。

2007年11月14日水曜日

ラジコンヘリの直進飛行

ラジコンヘリは、直進飛行するためにラダーを正確に打つ必要があります。ラダー操作に自信のある方は問題ありませんが、ラダー操作に不安のある方は、特別 な演技以外は、ラダー軸のジャイロはノーマルモードで使用してください。ジャイロは、機体の姿勢変化が起きると、センサーが動きを検出し、動いた方向と逆方向の操作信号をサーボに伝えます。サーボはジャイロ信号を出来るだけ早く動かすことが重要となります。

従って、サーボは高速で、応答速度の速いサーボが必要となります。この点、ディジタルサーボは非常に応答速度が早いため、ジャイロに最適です。 ジャイロは感度が上がるほど、制御性能が向上します。しかし、感度を上げすぎると、ハンチングと呼ばれるサーボの振動が発生してしまいます。ディジタルサーボを使った場合、ノーマルサーボと比較して、2~3割程度、ジャイロ感度が上げられます。

ジャイロ感度は、機速や舵の面積、リンケージなどで変わります。舵の良く効く機体はジャイロ感度が低めになります。又、機速が早くなると、ジャイロ感度を低くする必要があります。逆に、離着陸では感度を上げることが出来ます。感度を使い分けるのも、ジャイロ性能を引き出すための一つの方法です。一般 的に、約50%のジャイロ感度で飛行させて様子を見、ハンチングが出ない最大値を見つける方法が良いと思います。過大感度で、大きく機体がハンチングすると、機体の分解やサーボの破損も考えられますので、最初は感度を低めで飛ばすのが安全です。

2007年11月3日土曜日

ラジコン空物に最適なプロポ

ヘリや飛行機など、現在空中を飛行するラジコン模型には一般的にPCMタイプの無線機が良いとされております。弊社でも、電動エンジンを問わず、特に大きなサイズの物はPCMタイプをおすすめ致します。小型の物でも、電動のヘリコプターなどはPCMタイプをおすすめします。これは、私の経験上かなりFMタイプに比べノイズ的に有利になります。ガソリンエンジンの場合、プラグ着火がとても大きな電圧を必要とします。電流自体はとても微々たる物ですが、電圧が高いことからノイズの発生が少なからずあるようです。

しかし、エンジンは機体の通常一番最前部にあるため、受信機やケーブルなどからは遠い位置にあるのが普通です。このことから、あまりプラグ関係でのノイズは気を使う必要が無いのが実情です。今回のG200PUエンジンの場合は、プラグヒートのコントローラが付属します。この部分もノイズの発生源となるようです。できるだけコントローラからは、受信機や受信機のアンテナ、サーボのリード線等を離した方が良いようです。しかし、斉藤製作所の最大の強みは、優秀なエンジンを供給し続けていることではないでしょうか。そして、斉藤製エンジンを搭載できるラジコン飛行機のキットも発売しています。この世界も根強い愛好者がいます。

TOKIは秀和工業(株)の模型用エンジンのブランドです。(秀和工業(株)は、ラジコン用エンジン等の開発・製造をしています)ラジコン飛行機・ラジコンヘリ用のグローエンジンとしては、18クラス、40クラスを発売しており、前者はクイックのヘリ「クイッキー15」(実質、専用エンジン)、後者は32クラスヘリの換装用となっています。18クラスはクイッキー15のパワーソースとして、特に好評を得ているようですね。テールローターは、一般的にメインローターが右回転の場合左回転にします。これは、メインローターが回転した場合ジャイロプリセッション効果でドリフトトルクが90度ずれた方向に現れ、ちょうどテールパイプを軸にした方向に出てきます。これと同じ事がテールローターにも言えます。

当然メインローターの半トルクとジャイロプリセッションドリフトトルクは、テールローターの物とは大きく違いますが、少しでもそれぞれを打ち消す役目を持たせるために、メインとテールは逆の方向に回転させることが基本だと思います。機体の多くは、これとは逆にメインローターは右回転、テールローターも右回転となっております。これは、いろいろな経験やテストから、特にラジコンヘリの場合テールローターとメインローターの回転方向を変えても、操縦感覚、性能等に人間の感覚ではほぼ分からない事から、それよりもラダーリンケージロッドを引いてテールローターのピッチをプラス側にした場合、ロッドのたわみに対して有利になります。多くの場合通常ロッドを引っ張る側にラダーリンケージにトルクがかかり、ガタがあっても感じる事が少ないなどの理由から、テールローターを右回転にした場合、ラダーリンケージが引っ張ってプラス側になる点を優先してご推奨します。