2008年10月13日月曜日

電動ラジコン飛行機 モーターについて

電動ラジコン飛行機は、一般的に、ブラシレスモーターはブラシモーターよりも 10%程度効率が良いとされていますので、両者を同じ負荷設定、同じ電流設定にした場合という意味で、同じプロペラ、ギヤ比で使用するということではありませんが、飛行させた場合、飛びは良くなります。

但し、劇的に向上するという印象ではありません。それでは、なぜブラシレスモーターでよりパワフルなフライトを実現することができるのでしょうか。それは、ブラシレスモーターとブラシモーターの限界と使い方の違いによるものです。両者はプロペラやギヤ比の選択等、基本的な使い方は全く変わらないのですが、一つ異なる点はブラシがあるかないかということです。

当たり前の話しなのですが、ここが重要です。個々のモーターには使用可能な限界電圧、限界電流 というものがあるわけですが、ブラシモーターはブラシの耐えられる限界という要素があります。ブラシモーターは連続運転可能な一定の電流を越えますとブラシが痛んで劣化し、即座に性能低下を引き起こします。

一方ブラシレスモーターはブラシが痛むことはありませんから、その使用限界は磁石の劣化が始まる発熱温度に依存していると言えます。いずれのモーターでも、パワーアップを図るには、負荷を大きく、大きいプロペラを付けたり、ギヤ比を小さくしたりして消費電流を大きくしなければなりません。この際、ブラシモーターの場合はブラシの使用限界を超えるわけにはいきません。

ブラシレスモーターの場合は使用可能な温度範囲でいろいろな設定ができるわけです。その範囲というのは飛ばし方によって差がでてくるのですが、例えば「通常はスロットルを絞って飛行させ、垂直上昇させるときのみフルパワーで」というような飛ばし方や、モーターグライダーのように「上昇時の短時間のみのモーターラン」という場合は、その時間内に限界温度に達しなければOKです。

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